jigen, Hirotomo Kunimatsu
Tokyo, Japan
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昆虫の雑学事典

昆虫の雑学事典まだまだ、先日かかったアデノ君が猛威をふるっていて、どうも身体の調子が芳しくない。引き続き安静にしなきゃいけない時は読書。今回は昆虫の雑学事典

まず、事典というとデッカクて、分厚いイメージがあります。が、これはB5版位の大きさで、更にソフトカバー。それだけで堅苦しいイメージが無くなるので不思議なものだ。装丁って大事だなーと改めて思った。

内容は、以下のように身の回りの接する機会の多い昆虫達のトリビア(薀蓄)を集めた雑学集。

  • 昆虫界の「あしゅら男爵」とは?
  • 昆虫は本当に6本足なの?
  • クワガタムシの耳はどこにある?
  • ミズスマシはなぜ衝突しないのか
  • ゲンゴロウの雄だけ足に吸盤がある秘密
  • 紫外線で見るとハナムグリの模様が違うものに… など

面白いのは一つ一つの項目に電子顕微鏡で見た写真が掲載されていて、ミクロの世界という視点からも昆虫達の生態を伺う事ができるという点。これは今まで無かった事かも、面白い。ただ、私だけかもしれないけど、昆虫の細かい毛とかを見ると微妙に背中の辺りがゾワゾワして痒くなる気分になるときも多々ある。虫が嫌いな人はちょっと厳しいかもしれないなぁ。

一番印象に残ったのは・・・

ちょっとネタばらしになっちゃうかも知れないけど、ちょっと印象に残った項目があったので一つだけ紹介したいと思う。

蟷螂(カマキリ)っていますよね。有名なのは交尾をした後にカマキリのメスが、オスを食べてしまう共食い現象があります。今まで読んできた本や自分的な勝手な解釈だと、産卵に必要な栄養を摂る為に自らを犠牲にしているというもの。

この本によると、このような解釈は人間の勝手な妄想で、本当は全然違うらしい。

なにかというと、共食いという現象自体がそれほど人間が思っているほど自然では少ない事ではないらしい。例としてはライオンの群れ行動にも見られるそうだ。詳しく書くと、カマキリが目の前に動くものがあるとエサに見えてしまい捕食行動にどうしても出てしまうものらしい。目の前に動いているものが同属だろうがなんだろうが、躊躇していればいるほど捕食に成功する可能性が低く、脊髄反射的に動いているものがあると襲ってしまうらしいのだ。

つまり、カマキリのメスからするとオスは単なるエサ。カマキリのオスからすると「種族を守るために交尾をしたい」。と明らかに違う目的なので、エサとして考えているメスの方がこのようなシュチュエーションの場合、圧倒的に有利らしい。

さて、では「カマキリのオスが交尾をする前に食べられてしまったら元も子もないじゃない」と思うでしょ?私もそう思った。んがここからがカマキリのスゴイ所。な、なんとカマキリのオスは頭を食べられても胴体さえ残っていれば交尾活動ができるようになっているらしいのだ・・・。す、すごすぎる。

自然の摂理は人間から見ると一見理不尽だ。その理不尽さがお互いの理念が混じり合っているのを感じる事が出来ただけで、この本は価値があると思う。


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2007/05/18 18:39:28200718:39
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