jigen, Hirotomo Kunimatsu
Tokyo, Japan
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五〇〇〇年前の日常

五〇〇〇年前の日常五〇〇〇年前の日常 シュメル人たちの物語を読みました。このシリーズの新潮選書は、四六判ソフトカバーで新書よりちょっと大きくてちょっとページ数が多い。知らなかったのだが、歴史は古くて1967年にスタートしていたらしい。

見た目と同じで新書のよりも内容、枚数ともボリュームが増して、新鮮度よりも内容の充実を優先した感じ。新書で興味を持った対象のジャンルが選書であるとステップアップとしても良いかもしれない。ちなみに「新潮選書とは?」を引用。

教科書的な教養路線にとどまらず、不確実な時代に生きる私たちの「考えるヒント」になるようなリアリティのあるテーマを選んでゆきたい、そして、読んでくださった後には「世界の見え方がちょっと変わってしまう」ような、刺激と深みをあわせ持つ作品を提供してゆきたいと考えています。

さてさて、選書はいいとして感想をば。

昔(いつだ)、歴史の授業でメソポタミア文明と教えられたシュメール人の文明。読みすすんでいくたびにもれなく「現存見つかったものの中で最古の○○」というのが枕言葉に付く。

それはそうだ、紀元前3000年で、エジプトのピラミッド時代より古いのだ。まさにタイトル通り5000年前なのだ。本書はかなり帯に書いてあるような煽り文章とは程遠く、淡々と進んでいくのだが、一つ一つが淡白に書かれているからこそ驚かされる。また、写真や想像図などが非常に多く、文章的なアピールよりもどちらかというと絵本的な驚きが大きいと思う。

(現存見つかっている)が最初に付くが「最古の火矢」「最古の外交交渉」「最古のDV(ドメスティックバイオレンス)」など、上げればキリは無い。個人的には数百年前までの世界とあまり変わらないように感じてしまうし、現代も変わらない部分も多々ある。

さて、シュメールの文明があった場所は現在のイラクのある場所付近にあったらしい。不穏な空気が未だ続く中東情勢だが、これだけの歴史的遺物がある場所である。しかも文字のあった文明で、記録を録るのにシュメール人は熱心だったようだ。まだまだ見つかっていない遺物もあるはずである。

是非、無駄な争いで貴重な遺産を破壊するような事だけは避けて欲しいと説に切に祈る次第である。


五〇〇〇年前の日常―シュメル人たちの物語―

  • 著:小林登志子
  • 出版社:新潮社
  • 定価:1365円

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2007/03/26 22:18:16200722:18
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