jigen, Hirotomo Kunimatsu
Tokyo, Japan
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旅行者の朝食



旅行者の朝食

「ツバキ姫」との異名をとる著者(水分なしでもパサパサのサンドイッチをあっという間に食べられるという特技のために)が、古今東西、おもにロシアのヘンテコな食べ物について薀蓄を傾けるグルメ・エッセイ集。「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」をモットーに美味珍味を探索する。


なんとまぁ面白い本に巡り合ってしまった。余りに面白いので、寝るのも忘れてすぐに読み切ってしまった。食をテーマにロシア語の通訳として働いていた著者が体験した事を綴るエッセイ。時に考えさせられ、時に笑わせてくれるような小咄を含めて名言、金言の塊のような作品だ。表現が多彩ではないのだが、簡潔な行間から色々な情景が目の前に広がるのだ。体験談は元々好きだが(本多勝一とか大好きだったし、思想は別にして)、これほど想像力が掻き立てられる作品は珍しい。

著者である米原万里を調べてみるとなんと2006年の5月に惜しまれつつ亡くなっていたらしい。亡くなってから時間は余り経っていないがなんとも惜しい。生前にもっと著者の作品を読んでいれば!自分のアンテナの低さにうんざりする。

さて、紹介したい箇所は色々あるのだが・・・。食がテーマの本であるからして、食をテーマに書かねばなるまい。

以前、本ブログにて「旅行者と移住者」というエントリーを書かせてもらった。何が言いたかったかというのを要約すると、「一生自国とは違う国に住むと覚悟をしたなら、現地食で頑張ろうよ」である。言い方を変えれば住む場所を変えると覚悟するならその位じゃないと多分「永住」は無理なのだ。

この本にも多々外国へ行って自国の料理を恋しく思う内容が書かれている。ここなんぞは最高である。

「人間を故郷と結び付ける糸には、じつに様々なものがなり得る。偉大な文化、雄大な国民、誉れ高い歴史。しかし、故郷から伸びている一番丈夫な糸は、魂につながっている。いや、つまり、胃につながっているということだ。これはもう糸などというものではなく、網であり、頑丈なロープである」

さて、ここで考える。故郷とは?国という括りでの枠ってなんだろう?と。

有名ブロガーである「404 Blog Not Found」の弾さんは「日本語人=日本人二点零」で日本語人という考え方を提唱している。つまりは領土という枠で括るのはどうもしっくりこないという事なのだと思う。条件として以下を上げている。

日本語以外でも、「N人」=「N語人」という概念が浸透する事
そうでないと、「日本語人」用の「パスポート」を「他国」が受け入れてくれないだろう。もっとも、「文化」=「国籍」という例は実は他にもあって、イスラエルの国籍の与えかたがこれに近い。ただし彼らも「母がユダヤ人」という「血の呪縛」にまだ縛られているのだけど。
「多重国籍」の尊重
上記からは自然に導けることだが、これを認めない限り「移民」は増えないだろうし、私も困る(苦笑)。

ここでは「文化」を基準に枠を作ろうという事であると思う。そこで更に考えた。「日本食人」ってのはどうだろう?食がその土地に結び付けられる重要な要素であり、住むという行為をしなければならないという縛りがあるとすると「食」での縛りもかなり面白いと妄想するのだが。
ま、この基準で考えると「中国食人」はすごい事になるんだけどね。と言うわけで、「マンちゃん」は中国食人だね。


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よろしければ、以下リンクよりコメントをどうぞ。
2006/07/04 14:32:49200614:32
アリ「ここからメニューだすよ」
アリ「ごちそういっぱーい」
アリ「腹へったー」
アリ「働けー働けー♪」